2014/05/08

棒灸をご存知ですか?

数年前から日本では、女性向けのお灸の本などが出版され、
わずかに認知度が上がったお灸ではありますが、実際にお使いになられたり、施術を受けることは少ないのではないでしょうか。


暑くて乾燥しているバンガロールで灸をどう使うか、が日本に
いるときの悩みどころでしたが、滞在してみて逆に使えることが
わかりました。


この数日の雨と涼しさは身体に大きな変化をもたらします。



暑くてドライな状態は、身体としては、水分を維持したいのに、
揮発してしまいます。

そこから、急に湿度が上がり、気温が下がると今度は急に揮発しなくなるため、水の滞りがおこりやすくなります。

そこに運動不足、食べ過ぎ、飲酒、添加物などの薬品が
加われば、更に滞りがおこります。


また、インドの建物は石を多用しますので、少しの気温低下で
そこはかとない冷えが足から入ってきます。



そこで、温灸や棒灸が役立ちます。

温灸や棒灸は部分的に瞬時に温めたり汗を出させることが
得意な灸です。

特に棒灸は急な気温低下に身体が対応しかねているときに、
柔らかな温熱で温めますので、何とも言えない心地よさと、
灸独特のひびき感が感じられます。


物理的にも感覚的にも滞りを除きやすいのです。


気・血・水の滞りが病気のもと、とする東洋医学の考えに
しっかりと、しかも気持ち良さをもって対応しているのが、
実は指圧マッサージやこの棒灸なのです。


灸というと「あちっ」というのを思い浮かべてしまいますが、
気持ち良いものなのです。


ただこの棒灸、日本ではかなり出番が限られます。

煙が多いのです。

しかしこれも、インドでは誠に勝手ながらクリアです。

建物が基本的に石ですし、どこからともなくお香の匂いが
日常的にしていますので、安心して?使うことができます。


日本からお灸を持ってきて良かった。




         東京ニュートラル指圧(バンガロール)山下洋平






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