2014/05/05

腰痛、股関節痛の予防2

構造上よい姿勢とは

「よい姿勢」は、きちんとしている、とか背筋をぴんと伸ばす、というようなことではなく、どんな状況でも、その場面で合理的で使いやすく楽なからだを維持するための基本形と思っていただくと良いと思います。

いわゆる自然体のことです。

人のからだはほとんど筋力なしで、バランス感覚によって地球に垂直に立つことができるようになっています。

バランスがくずれてしまってもいいのです。よい位置がわかっていて、もどることを心がければ、からだは常にスムーズで使いやすいものとなります。


下腹を引っ込め肛門を締めることの大切さ


バランスをとるためには、腰を反らせず、まっすぐに背骨を立てることが大切です。そのためには骨盤の角度が重要になります。

骨盤の角度が良い状態は、尾てい骨を真下に向け、肛門を締め、下腹を引っ込めることによって保たれます。こうすることで「体幹」が固定されます。


この状態ができると、お腹の圧力「腹圧」によってからだを立てるという合理的な立ち方ができます。
力みではない力でからだを立てられるのです。













写真①は下腹に力が入っていない状態です。 
写真②は下腹に力が入った状態です。
実はこれが「体幹固定」のおおもとで、腹圧を上げた状態です。
ビニール袋には筋力はありません。しかし、立っています。筋力ではなく圧力で立っています。
人のお腹はほとんど水分ですので、原理は同じです。写真右の手の働きをどうやるかが解ればいいのです。

それは、「下腹をひっこめて、肛門を締める」だけです。


これは、最初は大変な作業に感じるかもしれません。しかし、酷使する筋肉、腰、背中、首の力を抜き、バランス感覚でからだを地球に立てる第一歩が写真②です。

「酷使する筋肉の力が抜ける」ということは「疲労や凝りを感じる主な場所が楽になる」ということなのです。



                 東京ニュートラル指圧(バンガロール)山下洋平


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