2014/12/21

太極拳 感覚が大事です


太極拳は動きが主題です。
ヨガもそうだと思いますが、止まっていても、中で動いたり、動こうとしたりしています。
「動中の静」「静中の動」ということをよく言います。


テレビやインターネットのようにコマギレの情報に「反応」することに慣れている我々の頭と身体に、スローで切れない動きと、自分に向き合う時間が大事に思います。

また、丹田(骨盤周囲)・下肢をしっかりと使い、上半身をリラックスさせる、ということは、これだけで治療になってしまう、ということでもあります。



私自身も含め、皆さんにご自分を上手にコントロールしていただきたいと考えていますので、太極拳の動きはとても貴重なツールに感じています。




実際に形(かた)を覚えていくとすると、もちろん足の動き、歩法といいます、もありますし、分解してつなげる、ということもしていきます。

それは身体のパーツとパーツ、動作と動作、勢と勢(例えば守る形から相手の力を逃がす形へ、など)を分解して詰め将棋のようにお伝えする必要もあるでしょう。
これを用法と言ったりしますが、実はこちらが先なのです。
かたちより感覚が先にあったはずです。


形(かた)自体はおそらく後付けで、もともとただの練習方法の一つだと思いますが、それが「良い」ことがわかり、健康法となったのはかなり最近です。
かたちを覚えるだけではあまり意味はない、といわれるゆえんですが、順番を確認しながら一人で練習できるのが形の良いところでもあります。



太極拳は様々な動作が入れ子のように組み合わさって、芋づる式にやることが出てくる、というのが正直なところです。
また、いつまでたっても終わらない、というのも感じます。


しかし、健康のため、セルフコントロールしていくことを目的にすれば、それほど難しいことはないかもしれません。


練習にご参加いただいている皆様、どうかがんばらず、リラックスして感覚を磨いてくださいね。

NEUTRAL BASE     山下洋平

2014/12/17

太極拳 動きの分解

痛みやコリの出やすい動きと、そうではない動きはどんな違いがあるのでしょう?

少し難しい表現ですが、理学療法的な言葉、
「連合運動」・「分離」・「協調運動」
という3つの分類が役に立ちそうです。

連合運動は、自分が思っていない動きが出てしまい、本来の目的ができない、あるいはできても困難な状態で、動作に必要でない筋肉を多用します。

結果的に凝りや痛みの原因になります。
脳梗塞後の片麻痺などに多く見られます。

一般的には洗濯などを干すような動作で、腕を上げれば良いところを肩ごと上げてしまい肩が凝り、五十肩様の痛みが出たりすることです。
また、股関節の動きを腰や背中、大腿の裏側の筋肉で代償し、コリや痛みが出てしまい、時にぎっくり腰になったりします。

「連合運動」が多く入るほど、コリや痛みの原因になると考えてよいでしょう。


これらの動作を「分離」し「協調運動」に変えるのが、太極拳の動きです。


「協調運動」が上手くできるようになる前に、動きの「分離」が必要です。

太極拳の要諦には「分離」せずにはできない動きがたくさん含まれます。

代表的なものに、
・頭頂を静かに突き出す。(肩こりの筋肉を使わない)
・胸を張らない。(背中に力を入れない)
・尾骨を真下に向ける。(でっちり、反り腰にしない)
・肩の力を抜き肘をおとす。
・つま先、膝の方向をあわせる。

これだけでもかなりの集中力と、意図的な運動が必要です。

ふだん、肩上部や背中、腰の筋肉で「なんとなく」行っている動作を分解し、より効率よく、合理的に動くために骨盤(丹田)を中心にし、背骨を中芯にしてその他を自由にコントロールするための基礎をつくります。

「なんとなく(連合運動)」➡「意図的(分離)」➡「合理的・自然な動き(協調運動)」の流れが太極拳の練習の中に組み込まれています。

あまりあわてず、じっくりと行うことが大事なようです。


NEUTRAL BASE 山下洋平

















2014/12/07

接触すること

太極拳の練習の中で、最初の頃にとても抵抗があるのが、相手に接触することではないかと思います。

攻撃と防御、と言ってしまえば、味気ないものですが、会話と同じ、コミュニケーションなのです。


会話に例えると、直球なのか、遠回りなのか、はたまたとんでもない方向なのか。

さてそれを柔らかくキャッチするか、拒否するか、受け流すか、受け取るように見せて返すか。

会話と同じキャッチボールと考えれば、核心をついた言葉を受け止め、丁寧に返す、というのが気持ち良いものです。




人に拳を向ける、というのは抵抗があるものです。
向けられるのもまた気持ちの良いものではないです。

しかし、それをコミュニケーションとして練習できるところが、面白いところでもあるのです。
拳を出した方が攻撃、という考えすら無くなってしまうのが太極拳(他の武道などもそうですが)の面白さです。



練習の中で接触するときは、躊躇なく相手の中心をついて、丁寧に受け止める、ということが実はわかりやすく安全なのです。

そのためには相手の中心がわからなくては…
相手の中心がわかるためには自分の中心がわからなくては…

そのようなことを思うと練習が面白くなるのです。



NEUTRAL BASE   山下洋平




2014/12/04

太極拳クラス

太極拳クラスにお越しの皆様、ありがとうございます。

できるだけじっくりと、解りやすい内容で進めていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。

ご質問など、随時お受けしております。
クラスにいらしていない方でもお気軽にどうぞ。
また、時間帯や曜日、内容等、ご希望がありましたら、いつでもご連絡お待ちしております。

La Traviata 2F


クラスの最初に行うワークの動画です。
復習などにご利用ください。

上下
https://www.youtube.com/watch?v=TAc8QV2vW4A

左右
https://www.youtube.com/watch?v=HFxTYTr7HPQ

前後
https://www.youtube.com/watch?v=xLW3olaypMc


https://www.youtube.com/watch?v=5akG0-6faQY


https://www.youtube.com/watch?v=Q8HgCgxJ8p8

外回し
https://www.youtube.com/watch?v=hftHfgEh7VM

内回し
https://www.youtube.com/watch?v=30XdDC3Nvgs


NEUTRAL BASE   山下洋平