2014/12/21

太極拳 感覚が大事です


太極拳は動きが主題です。
ヨガもそうだと思いますが、止まっていても、中で動いたり、動こうとしたりしています。
「動中の静」「静中の動」ということをよく言います。


テレビやインターネットのようにコマギレの情報に「反応」することに慣れている我々の頭と身体に、スローで切れない動きと、自分に向き合う時間が大事に思います。

また、丹田(骨盤周囲)・下肢をしっかりと使い、上半身をリラックスさせる、ということは、これだけで治療になってしまう、ということでもあります。



私自身も含め、皆さんにご自分を上手にコントロールしていただきたいと考えていますので、太極拳の動きはとても貴重なツールに感じています。




実際に形(かた)を覚えていくとすると、もちろん足の動き、歩法といいます、もありますし、分解してつなげる、ということもしていきます。

それは身体のパーツとパーツ、動作と動作、勢と勢(例えば守る形から相手の力を逃がす形へ、など)を分解して詰め将棋のようにお伝えする必要もあるでしょう。
これを用法と言ったりしますが、実はこちらが先なのです。
かたちより感覚が先にあったはずです。


形(かた)自体はおそらく後付けで、もともとただの練習方法の一つだと思いますが、それが「良い」ことがわかり、健康法となったのはかなり最近です。
かたちを覚えるだけではあまり意味はない、といわれるゆえんですが、順番を確認しながら一人で練習できるのが形の良いところでもあります。



太極拳は様々な動作が入れ子のように組み合わさって、芋づる式にやることが出てくる、というのが正直なところです。
また、いつまでたっても終わらない、というのも感じます。


しかし、健康のため、セルフコントロールしていくことを目的にすれば、それほど難しいことはないかもしれません。


練習にご参加いただいている皆様、どうかがんばらず、リラックスして感覚を磨いてくださいね。

NEUTRAL BASE     山下洋平

2014/12/17

太極拳 動きの分解

痛みやコリの出やすい動きと、そうではない動きはどんな違いがあるのでしょう?

少し難しい表現ですが、理学療法的な言葉、
「連合運動」・「分離」・「協調運動」
という3つの分類が役に立ちそうです。

連合運動は、自分が思っていない動きが出てしまい、本来の目的ができない、あるいはできても困難な状態で、動作に必要でない筋肉を多用します。

結果的に凝りや痛みの原因になります。
脳梗塞後の片麻痺などに多く見られます。

一般的には洗濯などを干すような動作で、腕を上げれば良いところを肩ごと上げてしまい肩が凝り、五十肩様の痛みが出たりすることです。
また、股関節の動きを腰や背中、大腿の裏側の筋肉で代償し、コリや痛みが出てしまい、時にぎっくり腰になったりします。

「連合運動」が多く入るほど、コリや痛みの原因になると考えてよいでしょう。


これらの動作を「分離」し「協調運動」に変えるのが、太極拳の動きです。


「協調運動」が上手くできるようになる前に、動きの「分離」が必要です。

太極拳の要諦には「分離」せずにはできない動きがたくさん含まれます。

代表的なものに、
・頭頂を静かに突き出す。(肩こりの筋肉を使わない)
・胸を張らない。(背中に力を入れない)
・尾骨を真下に向ける。(でっちり、反り腰にしない)
・肩の力を抜き肘をおとす。
・つま先、膝の方向をあわせる。

これだけでもかなりの集中力と、意図的な運動が必要です。

ふだん、肩上部や背中、腰の筋肉で「なんとなく」行っている動作を分解し、より効率よく、合理的に動くために骨盤(丹田)を中心にし、背骨を中芯にしてその他を自由にコントロールするための基礎をつくります。

「なんとなく(連合運動)」➡「意図的(分離)」➡「合理的・自然な動き(協調運動)」の流れが太極拳の練習の中に組み込まれています。

あまりあわてず、じっくりと行うことが大事なようです。


NEUTRAL BASE 山下洋平

















2014/12/07

接触すること

太極拳の練習の中で、最初の頃にとても抵抗があるのが、相手に接触することではないかと思います。

攻撃と防御、と言ってしまえば、味気ないものですが、会話と同じ、コミュニケーションなのです。


会話に例えると、直球なのか、遠回りなのか、はたまたとんでもない方向なのか。

さてそれを柔らかくキャッチするか、拒否するか、受け流すか、受け取るように見せて返すか。

会話と同じキャッチボールと考えれば、核心をついた言葉を受け止め、丁寧に返す、というのが気持ち良いものです。




人に拳を向ける、というのは抵抗があるものです。
向けられるのもまた気持ちの良いものではないです。

しかし、それをコミュニケーションとして練習できるところが、面白いところでもあるのです。
拳を出した方が攻撃、という考えすら無くなってしまうのが太極拳(他の武道などもそうですが)の面白さです。



練習の中で接触するときは、躊躇なく相手の中心をついて、丁寧に受け止める、ということが実はわかりやすく安全なのです。

そのためには相手の中心がわからなくては…
相手の中心がわかるためには自分の中心がわからなくては…

そのようなことを思うと練習が面白くなるのです。



NEUTRAL BASE   山下洋平




2014/12/04

太極拳クラス

太極拳クラスにお越しの皆様、ありがとうございます。

できるだけじっくりと、解りやすい内容で進めていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。

ご質問など、随時お受けしております。
クラスにいらしていない方でもお気軽にどうぞ。
また、時間帯や曜日、内容等、ご希望がありましたら、いつでもご連絡お待ちしております。

La Traviata 2F


クラスの最初に行うワークの動画です。
復習などにご利用ください。

上下
https://www.youtube.com/watch?v=TAc8QV2vW4A

左右
https://www.youtube.com/watch?v=HFxTYTr7HPQ

前後
https://www.youtube.com/watch?v=xLW3olaypMc


https://www.youtube.com/watch?v=5akG0-6faQY


https://www.youtube.com/watch?v=Q8HgCgxJ8p8

外回し
https://www.youtube.com/watch?v=hftHfgEh7VM

内回し
https://www.youtube.com/watch?v=30XdDC3Nvgs


NEUTRAL BASE   山下洋平









2014/11/20

癒着について(動画)

本日11月20日、とうとう太極拳の指導を開始しました。
といっても今日は「説明と体験クラス」です。
いらっしゃった皆様、ありがとうございました。
来週から本格的に始動いたします。


太極拳や身体の使い方を教えていただきました先生方、先輩方に深く感謝いたします。
また、先人の知恵に敬服いたします。
本当にありがとうございます。


今回の動画は太極拳の動きに欠かすことのできない、股関節の癒着についてです。
どうぞご覧ください。



neutral base 山下洋平

2014/11/19

太極拳体験クラスご案内

11月22日(土曜日)9時~10時30分
太極拳クラスのご説明と体験会を行います。

興味はあるけれど、時間や曜日が限られて…
体力的に不安、痛みがあって…
という方もお気軽にご相談ください。

楽しみながら身体の仕組みをおぼえて、一生楽に動ける身体をつくりましょう。

Mail   neutralbase118@gmail.com
Tell    7406154904
neutral base   山下洋平

2014/11/16

骨盤固定と股関節

骨盤の固定と股関節の動きについてのお話です。

動画で出てくる股関節の動きは太極拳でばっちり鍛えられます。


今月から太極拳クラス開始予定です。
20日木曜 13:30~15:00
22日土曜  9:00~10:30
太極拳クラスの説明と体験クラス開催します。

La Traviata2Fにてお待ちしております。
ご興味のある方、お気軽にご参加ください。

ではよろしければ動画をご覧ください。



neutral base 山下洋平

2014/10/31

人の動きのポイントは股関節

人とその他の脊椎動物との大きな違いは、股関節の動く範囲です。

直立や二足歩行が自由にできるのは、股関節のおかげです。

前回の続きですが、もう少し股関節にフォーカスして話しています。
ご覧ください。


                   NEUTRAL BASE 山下洋平

2014/10/26

人のからだはバランスが悪いからこそ応用がきく

小さな足にタテナガのからだ。
何だかアンバランスですよね、人のからだって。

でも、安定感が少ないってことは、可動率が高く、不安定だからこそ応用がきくともいえるわけです。

バランスが悪い=応用がきく

応用がきくということはいい方向にも悪い方向にも働きます。
いい状態で使うためには、からだのトリセツがあると便利です。

その辺の話しをしていきますのでよかったらご覧ください。



「姿勢の教室・~正しい姿勢って何?~」


   NEUTRAL BASE (ニュートラルベース) 山下洋平

東京ニュートラル指圧➡NEUTRAL BASE (ニュートラルベース)

今年に入ってから、バンガロールで日本の皆様に日本人が治療院をやっている、ということをどうお伝えするか?ということに悩んできました。

名前も、「東京ニュートラル指圧」という、ちょっとわざとらしい名前にしておりました。

この名前、当初大変気に入っており、このままで行こうかとも考えましたが、ここで変更させていただくことに決めました。

日本での活動名、「NEUTRAL BASE(ニュートラルベース)」という名です。

最近、この治療は何をしているのですか?
というご質問をよくおうけするのですが、確かに指圧と言っているわりには、指圧ではない部分が多すぎて、そのたび説明しておりました。

やはり、内容がそのまま反映されているNEUTRAL BASEの方が本人としてはしっくりきます。

身体に何らかの不安や疑問、痛みをもっていらした方にできるだけニュートラルな状態にもどっていただきたい。
そのためには指圧に限らず、多くの手技、運動療法、鍼灸、ヨガなどのボディーワークを使います。

ニュートラルになる場所、あるいはニュートラルな場、という意味で、NEUTRAL BASE です。

会社の登記名は
NEUTRAL BASE HOLISTIC THERAPY PVT.LTD. です。

今後とも、よろしくお願い申し上げます。


NEUTRAL BASE (ニュートラルベース) 山下洋平





2014/10/18

yogaサポートクラスのお知らせ

「ヨガを習ってみたがいま一つピンとこない」
「やってみたいが身体に痛みがあって不安」
「肩こりや腰痛を薬を使わず解決したい」
「どこを意識して動いてよいかわからない」
「英語での説明がよくわからない」
「練習すると痛みがでる」・・・・・


いまさら聞けない小さな疑問や、動きのコツ、ヒトの構造、なぜ痛いか、なぜ動きがわるいかなど、ヨガをつづけている方、始めたい方、先生になりたい方の疑問にお答えします。


身体の構造と動きについての話しと、ポーズをとりながら動き方、意識の仕方、なぜそうするのかを解説します。

ヨガをやったことのない方でも参加できます。
運動不足、体調不良など自分でコントロールしたい方にもおすすめです。


日時
11月5日、12日、19日、26日(水曜日)
10:30~12:00

場所
La Traviata 2F

料金
4000Rs(4回分)

お問い合わせ
neutralbase118@gmail,com
7406154904   山下洋平

2014/10/03

Bodily mind (Indiranagar)でのワークショップについて

9月から始めさせていただきましたワークショップ、10月も継続いたします。


「ヨガをやってみたいけれども、なかなか身体が動かない」
「痛みがあるから動作が不安」
「身体が凝って、いつも不調」
など、身体に不安や疑問をお持ちの方に向けたワークです。


筋肉や関節のシステム、重力と身体の位置関係、アライメント(骨の並び、配列)など、できるだけ簡単に図や言葉で説明し、解説を覚えるのではなく、身体感覚を出していただけるようプログラムしております。


さらにそのなかで、「癒着」と「アライメント不良」という解りにくそうで、しかし誰でももっている身体の状態を明確にし、理解を深めていただきます。


これらの解説と体感により、ふだんの姿勢、動きが本当に重要であること、またヨガのアーサナの根拠や呼吸の重要性、痛みや不調への対応等がやさしくご理解いただけることと思います。


ワークショップはまだ空きがございます。
ご参加、お待ちしております。
http://www.gondavana.com/bodilymind/yogaclasses.html

終了いたしました




 

2014/09/02

Indiranagarでワークショップのお知らせ

IndiranagarのBodily mindにてワークショップに参加します。

姿勢指導や身体の癒着緩和などの講義やワークを担当させていただく予定です。

詳しくはこちらをご覧ください。


参加ご希望の方は
neutralbase118@gmail.com
bodilymind@gmail.com
まで、よろしくお願いいたします。

東京ニュートラル指圧(バンガロール)山下洋平

 

2014/08/21

ヨガによる可動域向上と筋力

関節の柔軟性が増すということは、動きが大きくなる分、不安定性が増す、ということもできます。

ストレッチや柔軟体操で可動域が上がりにくいのは不安定性を抑制するための安全装置が働くと考えてよいでしょう。
転倒や脱臼を予防しているわけです。

では、安全装置を解除するにはどうすれば良いか?というと、
柔軟性を増すための癒着とりや、筋バランスやアライメントを考えたストレッチをおこなうこと、不安定な状況に耐えられる筋力とバランス感覚をつけていくことが必要でしょう。

その両方が含まれるのがヨガのアーサナ、ということができそうです。

特に立位でのポーズの多くは、骨盤周囲の筋や股関節、脊柱周囲のインナーマッスルを多用しますので、一見バランス感覚だけを養うトレーニングのように感じられるかもしれませんが、実は、骨盤のセッティング自体を設定し直す重要なものがほとんどです。

例えば木立のポーズは、片足で立つ、ということが目的ではなく、股関節の軟部組織の癒着をとりつつ、骨盤周囲の筋を鍛え、なおかつ仙腸関節を自己調整する、という治療として行ってもかなり困難なことを一気にやってのけるのです。

ただこの時重要になるのが、「方向」です。

立ち足は内側に力を入れ(状況によります)踏みつけ、尾てい骨を真下に向け、頭頂を突き出し、開いた脚の膝はさらに開こうとする。
このような「方向」の条件がそろってこそ自己調整がおこなわれるのです。


関節が良く動くためには可動域が広いだけでなく、関節の位置関係(アライメント)とそれを守る調整された筋力が必要なのです。



       東京ニュートラル指圧(バンガロール)山下洋平



2014/08/13

今月31日までです!

初回来院1000Rs割引は、
8月31日までとなります。

この機会にご利用、お待ちしております。



東京ニュートラル指圧(バンガロール)山下洋平

2014/07/18

ワークショップはじめます。

 

「ニュートラルワーク」ワークショップのご案内
~こころと身体のニュートラルを目指す~
 
 
日常生活を快適に過ごすために、ヨガ・太極拳・理学療法などを活用し、理論と実践を通し身体の使い方をお伝えします。
 
流派や名称にこだわらず、物理的原理・人体構造に基づき、ワークをおこないます。
 
メディテーションもツールとして活用するというスタンスでおこないますのでボディ面・マインド面共に経験・資格など関係なく受講できます。
 
日常動作の大切さをお伝えするため、どのような方にも有効なワークです。
また、ヨガ・その他のボディワーク・治療に携わる方など、こころと身体への理解を深めたい方にもおすすめです。
 
密度の濃いワークショップを目指すため、定員は3名となります。
 
 
曜日と時間
水曜日・土曜日のどちらかをお選びいただきます。
AM10:00~12:00
 
場所
La Traviata 2F(3階)
 
期間
8週間
(欠席の場合、補講をおこないます)
 
料金
2000Rs×8
(お支払は1か月毎8000Rs×2も可です)



 
プログラム(状況、参加者により多少異なります。)


第1回
オリエンテーション/このワークショップの目指すところは?/ニュートラルとは?/ボディ・マインド・食事についての概論/座る・立つ・歩くの現状把握と良好な位置へのアクセス/片足立ちから歩行/木立のポーズ
 
 


第2回 
機能解剖(動きを伴った解剖)①/骨のつくり。構造上、力のかかるべき方向は?/関節の動きを全う するには。/なぜ縦長でアンバランスになっているのか/ 二ュートラルワーク/サンプルポーズ(ドローイン・猫巻き込み・ラクダ・呼吸 ) /骨盤ポジション重視する


 
 
 第3回
機能解剖②筋肉の役割。パワーソースではなく感覚器。/筋肉と脳。コンフォートゾーンについて/ニュートラルワーク/サンプルポーズ(戦士・三角・呼吸)/四関節アライメント重視/呼吸と痛い場所
 


 
第4回 
機能解剖③拮抗筋の抑制、体幹固定、癒着、中心と中芯/症状と骨盤・背骨の関係/ニュートラルワーク/サンプルポーズ(ブリッジ・スキ・太陽礼拝・呼吸)
・復習・質問

 


第5回 
ツールとしてのメディテーション/感情・思考・行動と自己を同一視しない。メディテーションは感情や思考への癒着・依存をはがす方法。その状態をつくりやすくするために座法(アーサナ)と呼吸法がある。/ニュートラルワークからスタンディングメディテーション・サンプル復習・逆立ち練習/座法・瞑想
 


 
第6回 
食事について/脳は振動幅の極端を好む。ボディの中心と同じく食事の中心をみつけるコツを紹介。
/ニュートラルワーク・スタンディングメディテーション・
サンプル復習・逆立ち練習・日常動作
 


 
第7回 
ニュートラルワーク・スタンディングメディテーション・サンプル復習・逆立ち
 


 
第8回 
すべてをおこなう。質疑応答




      東京ニュートラル指圧(バンガロール)山下洋平 






2014/07/16

意外です、バンガロールで湿邪。

バンガロールと言えば3・4・5月がカラッと暑くて、後は爽やかなイメージでしたが、雨季の湿気に驚いています。

更に7月に入り気温の低下がはっきりしてきました。


6月中旬までは施術後の洗濯がたくさんたまっていても、翌日には乾いて厚手のタオルなども全て使えましたが、今月に入り、夜中じゅうファンを回しておいても乾いているものはほとんどない状態です。

これは人間の身体も同じ条件「湿」に晒されている、といことです。
「湿」が体内で滞って影響するのが「湿邪」です。




「乾燥して熱い」のと、「湿気があって気温が上がらない」のとは、どちらも汗の感覚があまりないので解りにくいですが、実は体内の水分代謝は真反対のことをしなければなりません。

どんどん揮発してしまうので保湿したい状態と⇔湿気が溜まってしまうので排泄しなければいけない状態です。



ここバンガロールはこの差が極端です。
完全保湿モードから、一挙に排泄モードフル稼働です。



しかも、車での移動と、会社でのデスクワークは「湿邪」の影響を強く受けてしまいます。


湿邪が入ると、身体の重ダルさや思考力の低下、胃腸症状、ふだん調子の悪いところの悪化など、何か不調、という感じが常にあります。


これを予防するには発汗・利尿促進、先月と変わって果物摂取は控え目に、味の濃いものや油など身体に溜まるものを控えるなど、主に水の発散に関わっています。


そして、お灸も役立ちます。
皮膚に火が届かないうちに取り除く知熱灸は局部的に発汗を促進します。
湿に対し影響のあるポイントに知熱灸をおこなえば、体内の水や血を大きく動かすことになりますので、湿邪による症状を改善することができます。


しかし何よりふだんの散歩や運動での発散と小食が理想です。


水ですが、5月まではジャンジャン飲んでOKでしたが、これからは取りすぎにご注意です。とはいっても日中は気温が上がりますので、常にご用意ください。
お茶など利尿作用のあるものを飲んでも良いと思います。


また、夜間の冷えも湿邪が入りやすく、発散しにくくなりますので、温かくしておやすみください。


涼しくて気持ちいいのですが、「湿邪」にご注意を。


         

         東京ニュートラル指圧(バンガロール)山下洋平














2014/07/09

ワークショップについて


今月中にワークショップをはじめようと準備中です。


日常生活を快適に過ごすために、ヨガ・太極拳・理学療法をサンプルとして、理論と実践を通し身体の使い方を解説します。


身体の物理的原理を説明したいため、できるだけ少ない動きとポーズによって理解を深めていただきます。


流派や名称にこだわらず、物理、人体構造に基づきワークをおこないます。



メディテーションも、ツールとして使用する、というスタンスでおこないますので、ボディ面、マインド面共に経験、資格など関係なくお受け頂くことができます。
 

体調管理に疑問をお持ちの方から、ヨガ・その他のボディワーク・治療に携わる方など、こころと身体への理解を深めたい方におすすめいたします。


密度の濃いワークショップを目指すため、定員は一回につき2名、2か月コースの予定です。


時間・場所・料金など、詳細が決まり次第、当ブログにてお知らせいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。


          東京ニュートラル指圧(バンガロール)山下洋平

 

 




 

2014/06/23

ヨガと股関節の癒着2

なぜ人間が直立・歩行できるのか・・・

答えは人間は股関節を使い、体幹部より大腿部を後ろに動かせる唯一の脊椎動物だからです。












この構造があるため、筋力でなく、バランス感覚で直立ができるのです。




ところが、股関節前面の癒着は、体幹より後ろに大腿骨が行くことを制限します。



ではその制限分をどうするかというと、腰を反らせたり、前かがみになったりして「直立風」を維持します。

本来必要のないところを使い続け、使えない部分をつくってしまいます。

構造上無理がありますので、凝りや痛みとして表現します。

いや何ともない、という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、脚がななめの椅子や机、柱がななめの家を想像してください。

しばらくはもつでしょう。
数年後、数十年後はどうでしょうか。


股関節の癒着による症状は腰の凝りや痛みだけでなく、頚の凝り、浅い呼吸、腸の癒着、ぢ、便秘、膝の痛み、O脚、股関節痛など、多岐にわたります。

さて、この癒着を改善するには、身体感覚が重要です。

股関節の動きを明確にするために骨盤の固定が必要になってきます。

癒着をとるのに固定とは矛盾しているようですが、例えばビンの蓋があかない時、まずはビンを固定します。
のこぎりで木を切るとき、のこぎりの切れ味以上に固定が大事です。
魚の鱗をとるときは、タワシでくつを洗う時は・・・
固定しなければはじまりません。

骨盤を固定するには腹横筋という筋肉を使います。
三層ある腹筋の一番奥、特に臍下、恥骨の上あたりを引き締めるように固定します。(コアスクイーズ)参照

このことにより、一見股関節が動いているように見えて、腰を反らしたり、ねじったりする動き(代償運動)を、制御します。

その後、臀筋群を使い股関節を動かします。
コアスクイーズ)・(姿勢の教室2)参照

体幹部を固定し、腰の動きと股関節の動きが違う、ということを明確にすることが股関節の柔軟性向上と骨盤周囲の健康のための秘訣です。


        東京ニュートラル指圧(バンガロール)山下洋平

2014/06/20

ヨガと股関節の癒着

施術を受けに来て下さる皆様にお伺いすると、場所柄でしょうかヨガを勉強されている方が多くいらっしゃいます。

ヨガのポーズのほとんどに要求されるのが股関節の柔軟性です。


股関節の柔軟性と言えば、開脚などのストレッチなどを思う方も多いと思います。
しかし、ストレッチでは本当の柔軟性は得られません。


私も、股関節の柔軟性を上げようとストレッチに励んだことがありました。

確かにある程度の柔軟性を維持することはできますが、可動域向上とまではいきません。


ストレッチにより伸ばされても使い方が同様なら、すぐにもとの筋バランスに戻ってしまうため、ストレッチしては縮むことを繰り返してしまいます。


そこで違う方法をおこなったところ、可動域は上がり、前後開脚などが楽にできるようになりました。

その方法は「使う」ことです。


股関節は体重をのせる、負担のかかるべきところです。
体重をしっかりとかけ、動かすことで本来の可動域が発揮されるのです。


しっかりとかける、というのは重ければ良いのではなく、かかるべき位置にかける、ということです。


では普通、股関節に体重がかかった状態で使っている人はどれくらいいるのかというと・・・ほとんどいないようです。


仕事上出会う方の股関節は100%チェックしますし、その他歩行者、店員さん、立ち話をしている人など、とにかく全員見て(診て)
しまうのが職業のくせです。


多くの観察の中で、この人はちゃんと股関節にのってるなー、という人はほとんどいません。


その理由は生活習慣と癖による癒着がほとんどです。

多くはソケイ部、股関節の前の部分の癒着です。

下腹ポッコリ、でっちりの人をイメージして下さい。



ちょっとお尻が引けて、股関節が引っ込んだ感じになるのが解りますね。

このちょっと引っ込んだ感じ、(股関節を少し曲げた状態)がほとんどの人に共通の形です。


ちなみに、股関節に体重が乗った形はこういう感じです。
(どちらも私です。姿勢のみで見た目が随分変わることがわかるかと思います)


座位が多いこと、車・交通の発達、歩行の減少が原因として考えられますが、一番の理由は股関節がちゃんと動いている時の感覚を知らない、ということが大きく影響していると思われます。


ここでなぜ人間が直立できるか、というお話が必要です。
次回に続きます。

東京ニュートラル指圧(バンガロール)山下洋平











2014/06/13

姿勢の教室11~ニュートラルワーク・内回し~

最後の内回しです。

外回しとセットで、腕をグルグル回すでけでも背中、胸、肩の凝りが楽になります。

腰を反らさず、腹圧に気をつけてやってみて下さい。

https://www.youtube.com/watch?v=30XdDC3Nvgs

          東京ニュートラル指圧(バンガロール)山下洋平

2014/06/11

姿勢の教室10~ニュートラルワーク・外回し~

ご覧いただきましたニュートラルワーク、残すところあと二つとなりました。

外回し・内回しです。

多少複雑に感じられるかもしれませんが、シンプルな動作です。

お試しください。


https://www.youtube.com/watch?v=hftHfgEh7VM

        東京ニュートラル指圧(バンガロール)山下洋平

2014/06/07

姿勢の教室9〜ニュートラルワーク・横〜

自分のま横を意識して指で示すのは意外と難しいものです。

解剖的なポジションを含めるとさらに難しくなります。

正確にま横をさすには、肩関節がしっかりと機能していなくてはならず、肩関節がしっかりと機能するには肩甲骨の位置が良好でなければならず、肩甲骨の位置が良好であるには背骨の機能が良好である必要があります。

背骨が良好な位置を保つには骨盤・股関節の機能を良好に維持するのが理想的です。


面倒な話しになりましたが、ニュートラルワークはそれらをすべて良好な状態に上書き保存していく方法です。

では「横」をどうぞ。

https://www.youtube.com/watch?v=Q8HgCgxJ8p8

      東京ニュートラル指圧(バンガロール)山下洋平

2014/06/01

治療院の場所が決まりました。

ようやく治療院が決まりました。

2か月にわたる不動産屋めぐり in bangalore もようやく終了です。

ここにたどり着くまでに、たくさんの方々に出会いました。

幸運にも知り合うことができました方々のご助力により、ベストな場所で施術できることに、感謝いたします。

皆様本当にありがとうございます。

本日よりすでに施術を開始させていただきました。

写真のとおり抜け感のある空間で、窓がいいのですが、女性の方には、多少気になります。
明日なんとかして、あさってから完全にここで施術できるよう整えたいと思っています。


152, 1st floor, 1st Cross Rd, Koramangala 1st Block, Koramangala,
Bangalore, Karnataka 560034
コラマンガラにあるイタリアンレストランLa Traviataさんの1Fです。
よろしくお願いいたします。




東京ニュートラル指圧 山下洋平





2014/05/26

姿勢の教室8~ニュートラルワーク・前~

単純ですが、実は難しい動きです。

腕や胸の力を最小限にスルスルと動かせるといいです。

やはり、骨盤・体幹固定力、背骨の動きがポイントになります。


https://www.youtube.com/watch?v=5akG0-6faQY


         東京ニュートラル指圧(バンガロール)山下洋平

2014/05/23

姿勢の教室7~ニュートラルワーク・前後~

上下・左右・前後は、人の基本動作「歩行」のカギとなる動きです。

まず上下の体重の移動があり、左右どちらかに重さを移し、ようやく片足が前に出る、という具合に、常にこの三つに動きを繰り返しているのが人の動作です。

分解して体操にするとかえって解りにくいかもしれませんが、左右の動きには上下が、前後の動きには上下・左右が含まれています。

意識的に動かしにくい胸椎やいわゆる首の付け根など、癒着の多い部分にアプローチできるのが特徴です。

どこに力を入れていいのかわからなくなったときは、「姿勢の教室2」をご覧ください。

では「前後」の動きをどうぞ

https://www.youtube.com/watch?v=xLW3olaypMc


           東京ニュートラル指圧(バンガロール)山下洋平

2014/05/19

姿勢の教室6~ニュートラルワーク・左右~

誰でもできるデンデン太鼓の動きです。

基本設定の変更と、この左右の動きだけでも様々な身体の症状、肩こりや腰痛、便秘、運動不足などに効果あります。

「字幕」取付中です。しばらくお待ちください。

https://www.youtube.com/watch?v=HFxTYTr7HPQ


        東京ニュートラル指圧(バンガロール)山下洋平

2014/05/17

バンガロールの気候と酒

先週の雨季のような状態からまた強い日差しがやってきたバンガロールです。

日中の日差しの中は、体感温度40度近いのではないでしょうか。
 



カラッと暑い日の夕方、すこし涼しい風が吹くと、冷たいビールをぐいッと飲みたい方も多いと思います。


さて、乾いたノドにビールはとてもおいしく感じるものですが、実は身体はそれほど潤ってはいないのです。


アルコール分と糖分を多く含み、利尿作用の強いビールは、潤う感じがするものの、翌日は利尿と、バンガロールの乾いた暑さがあいまって身体が乾いてしまっています。

天井ファンを多用するバンガロールではなおさらです。
(日本人の身体の四季とインドの夏1,2参照)


お酒類を飲んだ次の日に、お茶やコーヒーなどカフェインをとることもまた、必要な水を排泄してしまい、潤いをなくします。


ビールを飲みたい気候ですので、飲んだ、翌日は果物やキュウリなどの夏野菜で水分、ミネラルを補ってください。


お酒をの飲んだ次の日や、脱水気味の時は、陰虚(潤い冷やすことができず、熱が出そうな感じや、こもった感じがする)の状態になりやすく、「陰」を補う必要があります。


「陰」は潤い冷やし下げる性質です。
マンゴーやウリはまさに「陰」を補う食品です。


変な熱っぽさや、こもった感じのある時はお試しください。



           東京ニュートラル指圧(バンガロール)山下洋平












2014/05/16

「姿勢の教室」5~ニュートラルワーク・上下~

ここより実際の動きに入っていきます。

音声、ますます聞き取りにくくて申し訳ありません。

眺めて、まねてみて下さい。

ご質問お待ちしております。


https://www.youtube.com/watch?v=TAc8QV2vW4A


           東京ニュートラル指圧(バンガロール)山下洋平



2014/05/15

「姿勢の教室」4~ニュートラルワークの前に~

今までの基本動作を基に、より骨盤固定力、中芯感覚を感じながら、主な関節まわりの癒着をとっていくのがニュートラルワークです。

実際の動きに入る前に、どうぞご覧ください。


         東京ニュートラル指圧(バンガロール)山下洋平


2014/05/14

姿勢の教室3~脳の設定を変える~

身体を変えようとしていろいろやってみても、何となく戻ってしまう、ということは誰でも経験するものです。

良い状態を理解し、ある程度は繰り返しが必要、というお話です。

「姿勢」に関してだけでなく、日常の様々なことに応用できます。


 https://www.youtube.com/watch?v=A-RB849jtDc


         東京ニュートラル指圧(バンガロール)山下洋平 

2014/05/13

姿勢の教室1

日本から持ち越した宿題の動画、「姿勢の教室」をyoutubeにアップしました。
声が聞き取りにくい、サイズが変などの課題はありますが、ご了承ください。これから続けてアップしていきます。
日本でのワークショップに来て下さった皆様にも見て頂き、お役に立てたらうれしいです。

https://www.youtube.com/watch?v=3g6euDzhOQk

東京ニュートラル指圧(バンガロール)山下洋平



2014/05/12

より効果的なヨガライフを。

大都会のバンガロールとはいえここはインド。

最近流行りの日本のジムのような運動施設が続々と店舗数を増やす中、トラディショナルなヨガ道場も多数あり、個人で教えてくれるヨガマスターも多いようです。

しかし、ヨガの先生が、「リラックスして、まっすぐに立って」というときの位置、つまり、スタート地点を理解しているのとそうでないのとでは大きな差がでてきます。


身体がニュートラルな状態でなければ、様々なポーズや動きを、「がんばって」行うこととなります。
自分が普段使いすぎている筋肉をより強調して使い、うまく使えないところがより緩んでしまう、ということになるかもしれません。

瞑想やシャバーサナでも、本当にボーッとしたり、考えていることを追わずに「あー考えてるなー」と客観視できなければ、つまり、今ここ(心のニュートラル)にいなければ、やはり身体と同じで、普段使いすぎている脳の場所が強調されているだけ、ということになるかもしれません。




私は、ヨガをやっても、太極拳をやっても、様々な姿勢法などにしても、最初の、リラックスしてまっすぐにする、で常につまづきました。

何年もの間、普段使う筋肉、普段使う脳で「がんばって」練習しつづけましたが、身体は疲労するばかりで、今思えば頭の中はささくれ立っていたようです。


あるときから、ヨガや太極拳をやるから健康的で豊かな人生を送れるわけではなく、どのようにそのことをするか、が大事なことだと気がつきました。

身体が柔らかく可動域が広いのが良い訳ではなく、どこを基準にどのように動いていくのか、あるいは止めるのかが重要になってきます。


実はこのことは人の動き全般にいえることで、日常動作の中にこそ身体の基準といえるものが必要です。

それこそが、前述の「コアスクイーズ」で感じられる、中心と、そこから背筋群の力を入れずに背骨を立てた、中芯の感覚です。


そのことを意識してヨガをするのと、ただポーズのまねをするのとでは、結果がまったく違ってくるのです。



長期間の反復のみでいつの間にかマスターするのは根気と労力、才能が必要でしょう。

しかし、最初の基準が解れば時間や労力を無駄にすることなく理解を深め、次の目標や目的にエネルギーを注ぐことができるのです。


施術やブログを通じて、この「基準」=「ニュートラルな状態」をつくるお手伝いができれば幸いです。



           

           東京ニュートラル指圧(バンガロール)山下洋平