2014/06/23

ヨガと股関節の癒着2

なぜ人間が直立・歩行できるのか・・・

答えは人間は股関節を使い、体幹部より大腿部を後ろに動かせる唯一の脊椎動物だからです。












この構造があるため、筋力でなく、バランス感覚で直立ができるのです。




ところが、股関節前面の癒着は、体幹より後ろに大腿骨が行くことを制限します。



ではその制限分をどうするかというと、腰を反らせたり、前かがみになったりして「直立風」を維持します。

本来必要のないところを使い続け、使えない部分をつくってしまいます。

構造上無理がありますので、凝りや痛みとして表現します。

いや何ともない、という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、脚がななめの椅子や机、柱がななめの家を想像してください。

しばらくはもつでしょう。
数年後、数十年後はどうでしょうか。


股関節の癒着による症状は腰の凝りや痛みだけでなく、頚の凝り、浅い呼吸、腸の癒着、ぢ、便秘、膝の痛み、O脚、股関節痛など、多岐にわたります。

さて、この癒着を改善するには、身体感覚が重要です。

股関節の動きを明確にするために骨盤の固定が必要になってきます。

癒着をとるのに固定とは矛盾しているようですが、例えばビンの蓋があかない時、まずはビンを固定します。
のこぎりで木を切るとき、のこぎりの切れ味以上に固定が大事です。
魚の鱗をとるときは、タワシでくつを洗う時は・・・
固定しなければはじまりません。

骨盤を固定するには腹横筋という筋肉を使います。
三層ある腹筋の一番奥、特に臍下、恥骨の上あたりを引き締めるように固定します。(コアスクイーズ)参照

このことにより、一見股関節が動いているように見えて、腰を反らしたり、ねじったりする動き(代償運動)を、制御します。

その後、臀筋群を使い股関節を動かします。
コアスクイーズ)・(姿勢の教室2)参照

体幹部を固定し、腰の動きと股関節の動きが違う、ということを明確にすることが股関節の柔軟性向上と骨盤周囲の健康のための秘訣です。


        東京ニュートラル指圧(バンガロール)山下洋平

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