いきなり「熱邪」という専門的な言葉で始まりましたが、
東洋医学的に観るときの外からの影響の一つです。
日本の気候はやさしく、冷房も優れていますので、激しく
熱邪の症状が出ることはあまりないように思われます。
私自身も日本で熱中症様の症状になったり、そのような人を
見ることはあっても、症状は軽いものでした。
しかしところ変わればで、ここバンガロールではそうはいかないようです。
今まで、アジアの熱帯地域を何度も旅してきて、11時~15時はできるだけ
日に当たらない、やむを得ず日に当たらなければいけない時は
食事量を最小限にする、ということを現地の人達の行動や自分の
身体を通して学んできました。
ところが、バンガロールはデカン高原の一部に位置するため、湿気が少ないのです。
日本人は汗ダラダラの暑さになれていて、湿気がないとそれほど暑さは酷く感じません。
しかし、日本と比べれば、ここは赤道に近く日差しは強烈なのです。
日差しが強くドライということは、汗ダラダラの暑さよりも危険かもしれません。
あっという間に揮発して身体に潤いがなくなります。
外にいても不快感が少なく、水分を取りたい要求も、本当に身体が乾いてから
強く感じるようです。
乾いて熱にさらされると、動悸、血管が浮き出すような感じ、芯から痛む頭痛、
強いダルさ、泄瀉(水様下痢)で仕事ができる状態ではなくなります。
これは身体を物理的に冷やすのは有効ではなく、地元の食べ物、
マンゴー・バナナ・ウリなど、冷やす性質の食べ物を少量とり、休むことで回復します。
実は私も「熱邪かな」という危うい感覚がありました。
そのときたまたま地元のお菓子屋さんが作った、手づくりのサトウキビ菓子が
強烈に食べたくなり、一口食べ、夕食にマンゴーとバナナを食べて寝ると
翌日は快適に過ごせました。
場所が変われば養生が変わることを実感しました。
4月から駐在される日本の方も多いと思います。
インドで最も暑い時期に、まだ寒い3月の日本からいらっしゃる皆様、
どうぞ熱邪にご注意を!
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