2014/12/07

接触すること

太極拳の練習の中で、最初の頃にとても抵抗があるのが、相手に接触することではないかと思います。

攻撃と防御、と言ってしまえば、味気ないものですが、会話と同じ、コミュニケーションなのです。


会話に例えると、直球なのか、遠回りなのか、はたまたとんでもない方向なのか。

さてそれを柔らかくキャッチするか、拒否するか、受け流すか、受け取るように見せて返すか。

会話と同じキャッチボールと考えれば、核心をついた言葉を受け止め、丁寧に返す、というのが気持ち良いものです。




人に拳を向ける、というのは抵抗があるものです。
向けられるのもまた気持ちの良いものではないです。

しかし、それをコミュニケーションとして練習できるところが、面白いところでもあるのです。
拳を出した方が攻撃、という考えすら無くなってしまうのが太極拳(他の武道などもそうですが)の面白さです。



練習の中で接触するときは、躊躇なく相手の中心をついて、丁寧に受け止める、ということが実はわかりやすく安全なのです。

そのためには相手の中心がわからなくては…
相手の中心がわかるためには自分の中心がわからなくては…

そのようなことを思うと練習が面白くなるのです。



NEUTRAL BASE   山下洋平




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